新日本保険新聞 コラム

超アナログ体質目指す代理店サイバー攻撃に耐えられますか?

保険代理店のための情報セキュリティ知識と対策8

サプライチェーン攻撃の対象に
すでにエモネット感染事例も発生

令和という新時代になって初めての年明けです。皆様明けましておめでとうございます。2020年が素晴らしい1年でありますように。

さて、2020年は東京オリンピック開催も予定されており、国内外からサイバー攻撃を受ける数が圧倒的に増える1年になると言われています。

偽チケットの販売サイトによるフィッシング詐欺、偽アクセスポイント等による個人情報搾取は現時点でも想定できるリスクですので、少なくともこのコラムを読まれた方は注意していただくとともに、できるだけ多くのお客様やお知り合いの方にも注意喚起をお願いします。

同時にまだまだ販売に苦戦する損保営業マンも多いサイバー保険の加入数も圧倒的に増加する1年になるでしょうから、サイバー保険市場が急成長すると予想されます。その販売する側である保険代理店が超アナログ体質であることから、サイバー攻撃のリスクに対する備えができていない保険代理店なんかは格好の的となることでしょう。

さらに、数多くの業種との取引があり、圧倒的に顔の広い保険代理店につきましては、サプライチェーン攻撃(セキュリティ対策が強固な大企業は侵入が難しいことから、それよりも小規模で、対策があまり行き届いていない企業を狙う攻撃手法)などの対策は必須です。

一定規模が無い保険代理店は本当にこういった部分の危機管理(情報セキュリティ対策)が残念ながらほとんどできていない状況ですので、今年の早い段階で対策しておくべきかと思います。
※保険代理店の情報セキュリティ対策についての研修や情報セキュリティポリシーの策定支援のご依頼は私までご相談ください。

もう1点大事なことですが、さすがにもうWindows 7をお使いの方はいらっしゃいませんよね? 2020年1月14日に延長サポートが終了となり、サポートが終了したパソコンを使い続けることによって、未知のウィルスやマルウェアに感染する可能性が高まり、個人情報漏えい、不正操作、データ消去、起動不可状態化など、重大な損害が発生してしまう恐れがあります。これについて保険代理店経営に活かせられるポイントを弊社システムホームページにて過去の記事を公開していますので是非一度ご覧ください。

また、最近保険代理店の立場としても、私個人の立場としても、よく耳にする「Emonet(エモネット)」と呼ばれるウィルス感染が国内で急速に拡がっており、保険代理店においても感染事例が発生しました。こちらにつきましては、次回詳しく予防策等を情報提供したいと思います。

▼エムアイシーは保険代理店の顧客・社員・会社を護るお手伝いをさせていただきます。
https://www.viewsystem.info/

第3099号(週刊) 新日本保険新聞[生保版]2020年1月13日

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