保険代理店のための分かりやすいDX 13 

ウィンドウズの習熟度がDX推進の効率、体制に大きく影響

活用したいマルチディスプレイ
顧客情報見ながら見積書作成も可能

前回はDXの歴史や概念に焦点を当てました。DXは約20年前に提唱された言葉で、近年は国を挙げての推進が見られ、人口減少に伴う人材不足への対応策としても重要視されています。しかし、個人的には、DXの本質は提唱されるよりも以前から変わらず、社会全体であり保険業界はもちろん、お客様や会社、ひいては自分達を守ろうとしていくうえでも必要不可欠だと考えています。デジタル端末を使用することによる効率的な仕事の進め方もその一例です。

現在、PCやスマートフォンは保険代理店の業務に欠かせません。特にPCに関しては国内のシェア率が2024年1月時点でWindowsが70%だそうですが、保険業界の場合、大半の方がWindowsを使っていることと思います。このWindowsの習熟度でできる仕事のボリュームだけでなく、DX推進の効率や体制も左右してくるでしょう。弊社では毎月、弊社開発システムのユーザー様向けにオンライン勉強会を実施しています。今回は勉強会でお伝えした内容を一部紹介したいと思います。

まず、保険代理店内の特に事務(バックオフィス)業務に携わる方にとって、間違いなく導入した方がよいのが「マルチディスプレイ」です。マルチディスプレイとは、1台のPCに複数のディスプレイを接続し、1台の大きなディスプレイであるかのように表示させるものです。例えば、保険代理業務でいえば、顧客情報を見ながら見積書や申込書を作成したい時にマルチディスプレイにしておくと非常に便利です。また、コロナ禍でリモートワークができるようデスクトップPCではなくノートPCに切り替えた代理店も多いかと思いますが、たとえ本体はノートPCであったとしても、ディスプレイは接続ができますので問題はありません。

ちなみに私の場合は、随時最低5つ程のアプリケーションを開いていますので、3台のディスプレイを使用しています。1ディスプレイの場合、わざわざ立ち上げているアプリケーションを最小化して切り替えなければならないので、もう慣れてしまっている私からすれば非効率過ぎて元に戻ることはもはや不可能に近いです(笑) 。ディスプレイは2万円もあれば充分購入することができ、投資対効果の高い代表的な備品かと思います。まだ導入していない代理店様には、即日実行されることを強く推奨します。

さらに、マルチディスプレイの延長のような機能として、Windowsキーと矢印キーを同時に押すことでウィンドウの分割ができることも知っておくと便利です。こちらはマルチディスプレイにしていない場合でも使えますし、これらを実践することで見比べる時間やクリック数を削減することが可能です。

今回のコラムだけでは紹介しきれませんが、勉強会では代理店として知っておきたいWindowsの操作方法を解説し、新入社員研修等にも使っていただける内容だったかと思います。業務をスピーディにこなし、時間を創出することも、大切なDX推進の1つかと思いますので、簡単に実行できる事項として是非ご参考いただければ幸いです。

▼保険代理店のDXはエムアイシーへ
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第3317号(週刊) 新日本保険新聞[損保版]2024年4月22日

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