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新日本保険新聞 コラム

生成AIがいよいよ本格化

保険代理店のための分かりやすいDX 15

生成AIがいよいよ本格化
皆さんのビジネスにどう活かす 

昨年から生成AIの時代が到来し、その技術を活用している企業とそうではない企業との間で大きな差が開いています。皆さまはこの変化に対応できていますでしょうか。私自身も日々奮闘中です(笑)。

さて、「ChatGPT-4o」が発表され、早速“彼”にどんな技術なのかと質問を投げかけたところ、下記の回答がありました。

『ChatGPT-4oは、OpenAIが開発したChatGPTシリーズの最新モデルの一つです。このモデルは、ChatGPT-4のアーキテクチャを基盤とし、更なる改良が加えられています。以下はChatGPT-4oの主な特徴です。

①高度な自然言語処理能力:

ChatGPT-4oは、大規模なテキストデータから学習しており、文脈を深く理解する能力を持っています。これにより、対話や質問応答、文章生成などのタスクにおいて高い精度を発揮します。

②人間に近い対話能力:

このモデルは、感情を理解し、複雑な問題を解決する能力が強化されています。そのため、ユーザーとの対話がより自然で、人間と会話しているかのような感覚を提供します。

③幅広い用途:

ChatGPT-4oは、顧客サービス、教育、クリエイティブなコンテンツ生成、さらには業務の自動化など、さまざまな分野で利用可能です。

④正確でリアルタイムな情報提供:

前モデルに比べて誤りが減少し、より正確な情報をリアルタイムで提供することを目指しています。これにより、ユーザーは信頼性の高い回答を得ることができます。

⑤継続的な学習と改良:

ChatGPT-4oは、ユーザーのフィードバックを基に継続的に学習し、性能の向上を図っています。

これらの特徴により、ChatGPT-4oは多岐にわたる業務やサービスの効率化を支援し、さまざまな分野でのDXを推進する重要なツールとなっています。』

今回最も注目すべき点は、ChatGPT-4oがより人間に近い対話を実現しているということです。具体的には、OpenAIのYouTubeチャンネルで実際の動画を確認してみてください(英語ですが、YouTubeは英語を日本語に翻訳した字幕を表示することも可能)。動画では、ChatGPT-4oがスマホに話しかけている人の感情を理解しながら、まるで人間と対話しているかのようなコミュニケーションを展開し、さらに数学の問題を教師のように解説する様子も見ることができます。

この技術の登場により、保険業界の未来を想像すると、「もうオペレーターが要らなくなるかもしれない」と感じました。膨大な約款や判例を全て頭にインプットした状態で顧客と対話できるAIが普及すれば、業界のDXがさらに加速するでしょう。これは事故対応などの出口部分だけでなく、新規顧客の獲得などの入り口部分にも影響を与えると考えられます。保険会社は早い段階でこの技術を取り入れるでしょうし、代理店においても活用できる能力が求められるようになるでしょう。

現在、保険業界ではさまざまな問題が発生しており、代理店においては規模や増収よりも経営管理体制が重視される傾向があります。顧客本位の体制整備が重要であることは間違いありませんが、人手不足の問題も解決しなければならないので、生成AIなどの先進技術を適切に活用しながら事業を進めていく必要があります。まずは、ChatGPT-4oのような先進的なAI、つまり非常に優秀な相談相手を味方につけ、組織や個人の生産性と創造性を向上させ、新たな戦略を積極的に展開していきましょう。

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第3325号(週刊) 新日本保険新聞[損保版]2024年6月24日

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