新日本保険新聞 コラム

住んでいる町が消えてしまう・・・変化に適応した行動が急務

住んでいる町が消えてしまう・・・
変化に適応した行動が急務

始めまして、株式会社エムアイシー(徳島県鳴門市)の丸宮朋と申します。弊社は地域密着型の保険代理店であり、地域情報サイト運営やシステム開発を行う会社です。この度は良き御縁をいただきまして、片田舎の衰退都市で営業する保険代理店としての変わった思考と取り組みをコラムにさせていただき、少しでも保険業界ならびに地方都市の発展の一翼を担えるよう誠心誠意尽力させていただく所存ですので、どうぞよろしくお願い致します。

さて、第1回目は今誰しもが直面している「人口減少問題」について考察したいと思います。ご存知のとおり、都心部については人口が増加しているものの、私が住む町のような地方都市におきましては、ほとんどの地域が減少及び過疎化しています。

国土交通省によると、2050年には日本の総人口が約3,300万人減少(約9,500万人)とのことで、65歳以上の高齢人口は約1,200万人増加(約3,800万人)するものの、15~64歳の生産年齢人口が約3,500万人と大幅に減少(約4,900万人)し、それに合わせて0~14歳の若年人口も約900万人が減少(約800万人)すると予測されています。

この予測が未来の現実となれば、恐らく会社を経営し続けることは疎か、仕事をし続けることや保険代理店としてお客様を守り続けることが難しくなるのではないかと大きな危機感を抱いています。

また、後継者不足や人材不足も考えられます。現在、求職者が勤務先に重視するのは、①規模、②知名度、③給与・福利厚生の3つと言われています。新卒採用では今後益々大手思考が加速化し、①②③どれをとっても大手企業には負けている我々の様な地方の中小企業は、未来に向けての活力ある若い力を頼れなくなるのではと懸念しています。

こういった背景から第1回目のコラムとして、「では、どう対策していきましょうか?」と問題提起させていただいたのですが、自分達が住み働く町で、地域の皆様に喜んでいただく会社を作っていきませんか?地域と共に育ち合う会社を作っていきませんか?そのような地域密着型経営を進めていきませんか?

弊社のある町、徳島県鳴門市では人口が60,000人を割ったところでして、約20年後には45,000人を割ると予測されています。ですが、自分を生まれ育ててくれた町を心底愛していますので、どんなことがあっても鳴門で住み、鳴門で会社を経営し続け、地域に必要とされる会社であり続けていくことを腹に決めています。そんなハートがあるからこその、具体的にどう人口減少対策を進めていくかについて、次回以降に執筆させていただきます。

有名なダーウィンの名言で、「生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応したものである」とあります。我々保険代理店が生き残るために、いや、勝ち残るためにも、変化に最もよく適応すべきための行動を急務に取らなければいけない時が来ているのではないでしょうか。

第2924号(週刊)  新日本保険新聞[生保版]2016年5月16日

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