保険代理店のための分かりやすいDX 10 

募集人の採用でもDXの重要性増す

SNSや動画マーケティングも積極活用
若い世代の意識と感覚に驚愕

明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年末、弊社が取り扱うあいおいニッセイ同和損保様の代理店研修にお招きいただき、「これからの代理店経営-保険代理店に求められるDXとは-」というテーマで講演を行いました。2024年以降もまだまだ代理店経営、ひいては会社経営において、DXの必要性が問われることかと思いますので、さらにこのような機会を他の保険会社様や業界団体様にも提供できれば幸いです。

講演の冒頭において、前回コラムでもお伝えした代理店や保険会社から期待される4つの要素、すなわち①デジタルの活用と高い顧客価値の提供、②種目ポートフォリオの変革、③若い世代の顧客の創出、④次世代の募集人の採用・育成について話しました。これらはすべて、「代理店はDXを進める必要があります」という共通のメッセージに帰結します。特に、③、④をクリアしていくためには、デジタルネイティブ世代(1990年代~2000年代に生まれた人)を戦略的に取り込むことが重要です。今回は③、④について、私の経験と最近の気づきを共有します。

先日、就職活動中の専門学校生と話す機会があり、彼らが就職活動でどのような情報源を重視しているかをヒアリングしました。本題の前にまず感じたことは、日常的に世代を超えたコミュニケーションを必ず取っておくべきと強く感じたことです。実際に41歳となる私も身近な人に学生がいなかったので、非常に勉強になりました。

一般的に営業マンはその年齢の10歳前後の顧客層が多いと言われます。従業員の平均年齢の高齢化が進みがちの代理店では、社長や店主、社員間の情報交換を経営に活かすだけでは限界があるのではと思います。そう考えると採用活動を進めていくにあたり、例えば取扱保険会社の新卒社員と定期的に情報交換するのもひとつの方法かもしれませんね。

話は戻り、彼らがよく使う求人サイトや面白いと思う企業のホームページなど、事例をスマホで見ながら教えてもらいました。つまり彼らは求人サイトと企業のホームページは必ずチェックするとのことです。さらには、ビジョンや理念、社長の考え、会社の雰囲気、SDGsへの取り組み、福利厚生などを重要視していると具体的なポイントを挙げてました。また、企業イメージでもある企業ロゴのデザインが大切であること、SNSや動画があればより分かりやすいということで、SNSや動画マーケティングも積極的に活用した方が良いとアドバイスを受け、ぐうの音も出なかったです(笑)。

このように、次世代の募集人の採用・育成においては、彼らの採用活動を知ることが重要です。特に、まずもっての入口であるホームページをどう変革するかがポイントになってきます。さらに前述のSNSや動画マーケティングも実施することで、自ずと若い世代の顧客の創出も結果が出るようなスキームになるのではと思います。DXとはデジタル化して良い環境を作ることです。もっと次世代に目を向けた環境作りをしていきませんか。

▼保険代理店のDXはエムアイシーへ
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第3305号(週刊) 新日本保険新聞[損保版]2024年1月22日

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